2つのプライベートコンサート

天候にも恵まれた日曜日、ファツィオリピアノを使用した二つのプライベート・サロンコンサートが開催されました。一つは1月に開催された横山幸雄さんによるピアノコンサート、そしてもう一つは3月に開催された小林美恵さんによるヴァイオリンコンサートでした。


軽井沢ショパン倶楽部・アーテイスト代表でもある横山幸雄さんによる当プライベートサロンでのコンサートは今年で7回目を迎えましたが、今回はシューマン「幻想曲作品17」とショパン「練習曲作品10」(全12曲)他が披露されました。
シューマンの完成度は特筆すべきもので、精緻でダイナミックな演奏はこれまでの到達点と言っても過言ではないほどでした。また当サロンのファツィオリピアノで初めて聴くショパンのエチュードは軽井沢のプレイエルのそれとは異なり、ゴージャスともいえる華やかさに満ちていました。
終演後の懇親会途中から恒例のAve verum corpusを合唱し、「ファツィオリピアノを楽しむ会」が開催されました。当日は6名の有志がショパンやリスト、シューベルトなどを自慢の腕で披露し、楽しく和やかな時が過ぎて行きました。

              



横山さん同様、軽井沢でもお馴染みの小林美恵さんのヴァイオリンコンサートは、同じく昭和音大で教鞭をとるピアニスト・佐々木祐子さんが伴奏を務めました。
今回は小林さんの弾くストラディバリウスとファツィオリピアノの響板がいずれも北イタリア・フィエンメ峡谷で採れるアカトウヒであるという点にも着目されました。
当日は日本音楽財団 (複数のストラデイバリウスを所有して才能ある奏者に無償で貸与している財団) の理事も務める軽井沢ショパン倶楽部・松木康夫会長の挨拶で始まり、ファツィオリピアノの日本総代理店・ピアノフォルティのアレック・ワイル代表と小林美恵さんとで二つの楽器の共通点などを話してもらいました。
その後アンコールを含めて11曲が披露されましたが、いずれも奏者の秀でた表現力により、互いの同じDNAを象徴するかのような艶やかな響きに包まれました。
とりわけショーソンの「ポエム」とシマノフスキ「夜想曲とタランテラ」の完成度は高く、ストラディバリウスとフ
ァツィオリが時に対峙しながらも、寄り添い融合していく様が見て取れるようでした。またアンコールのドボルザーク「わが母の教え給えし歌」では、双方の慈しみ深い音色が胸に迫りました。
 
     


新春と春に開催された二つのプライベートコンサート、奏者の力を得てそれぞれの楽器の長所を最大限に引き出した印象深いものとなりました。
横山幸雄さん、小林美恵さん、佐々木祐子さん、そしてお忙しい中お越し下さった多くのお客様とアレック・ワイルさん、さらには松木会長をはじめとした軽井沢ショパン倶楽部関係者の皆様に心より感謝申し上げます。




【2017/04/18 05:35】 コンサート報告 | TRACKBACK(-) | COMMENT(-)
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