第29回軽井沢で楽しむオールショパンプログラム

梅雨明けも間近の7月19日、横山幸雄さんの演奏による第29回オールショパンコンサートが開催されました。当アトリエでもお馴染みの横山さんは今年もGWに続いて二度目の出演、その際はコンチェルト第1番のピアノソロバージョンを全楽章をメインに弾いてくれましたが、今回はコンチェルト第2番他の披露となりました。 

アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22
ピアノコンチェルト第2番  op.21
(ピアノ独奏)
 
横山さんを交えたティータイム
ノクターン第13番 op.48-1
バラード第4番 op.52 
子守唄 op.57 
舟歌 op,60
 以上4曲リクエスト
ワルツ第7番 op.64-2
ワルツ第6番「子犬のワルツ」op.64-1
 
以上2曲アンコール 
            

前回同様、1曲目から全開モードの横山幸雄さんの演奏は全てに集中力とエネルギーが満ち溢れ、私たち聴衆に興奮と大きな感動をもたらしてくれました。
アンダンテスピアナートと華麗なる…の冒頭レチタティーヴォの流麗さは言うまでもなく、特に転調後の哀調帯びたポロネーズ中間部からコーダにかけての聴き手を虜にしてしまう技術と表現力は、まさしく天賦の才と感じました。
コンサート1曲目からこれほどの説得力を示し得るピアニストは、他には存在しないと思わせるほどでした。それは第二部のバラード第4番で最も顕著に示され、舟歌で昇華したという印象でした。
そういった点でも、演奏はもとより横山さんのプログラムの組み方は常に絶妙であり、コンサート全体が一つのストーリーを形作っていると言えるでしょう。ましてや第二部は20曲近いリクエストの中から当日選んだもの、その与えられた条件下での瞬時の構築力が、演奏自体の表現力へも大きく結びついているものと感じました。
コンチェルト第2番も、ショパンが恋人コンスタンツィアへの想いを綴ったと言われる第二楽章「ラルゲット」(変イ長調)の甘美でロマンチックな導入部と、焦燥感を表す中間部(変イ短調)との対比が際立ち、胸にひしひしと迫りました。これも全三楽章で30分にも及ぶ大曲の一番の聴かせどころへ、聴き手の感動の頂点をここぞとばかりに誘う構築力だと感じました。
またアンコールをワルツ第7番と6番「子犬のワルツ」という最晩年の傑作をさりげなく持ってくるあたりにも、ピアニストのセンスと力量を再確認した今日のコンサートでした。


【2014/07/23 04:44】 コンサート報告 | TRACKBACK(-) | COMMENT(-)
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