第17回オールショパンコンサートのご報告

「第17回 軽井沢で楽しむオールショパンプログラム」がお天気にも恵まれた4月29日(祝)に開催されました。 当日はショパンピアノソロ全212曲完全走破コンサートを4日後に控えた、横山幸雄さんによるマズルカ特集でした。 
曲目はマズルカに加えて、事前にお客様から募った中から下記リクエスト曲を加えたものとなりました。 
 マズルカ作品17-1〜4 (10〜13番) 
 マズルカ作品24-1〜4(14〜17番) 
 
 マズルカ 作品30-1〜4 (18〜21番)
 マズルカ 作品33-1〜4 (22〜25番)                   
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ピアニストを交えたティー・タイム> 
 マズルカ作品41-1〜4 (26〜29番) 
  マズルカ 作品50-
1〜3 (30〜32番) 
  マズルカ 作品56−1〜3 (33〜35番)
  マズルカ 作品59−1〜3 (36〜38番)
  以下リクエスト曲(アンコールに代えて)   
 幻想即興曲
 ワルツ14番
 バラード4番
でした。 

   

冒頭、横山さんが1990年に3位入賞(1位なし)を果たしたショパンコンクールの際のマズルカの課題曲が作品17〜作品59からの選択であり、本日の演奏会も課題曲と同じもの全てを選んだとの説明がありました。また当時作品56を弾いたことを、懐かしむように話していました。
演奏はショパンの心象風景の只中に引きずり込まれるような深みと憂いを漂わせ、聴衆の心を揺さぶりました。また各曲の個性を緩急織り交ぜながら色彩豊かに表現し、ショパンが故郷を懐かしんで日記のように綴ったとの説明も頷けるものでした。
なかでも繊細なタッチで若きショパンの憂鬱な気持ちをクリアに表現した作品17-4(13番)、ゆったりとしたクヤヴィアクのリズムに魅了された作品24-4(17番) 、生を謳歌する3種のリズムの競演が際立った作品33-2(23番)、優れたテクニックと表現力で芸術性の高さを披露した作品50-3(32番) 民族的なタッチと奏法に彩られた作品56-2(34番)、故郷の安堵に思いを馳せるショパンの心中そのもののような作品59-2(37番)などが強く印象に残りました。  
またアンコールの3曲では、芸術作品としてのショパンを勢い良く披露してくれました。中でも最高傑作とも言われるバラード4番の主題再現部からラストに向かっての盛り上がりと疾風の如きアルペジオの連続、そして一呼吸置いた後の乱舞するコーダの迫力は聴衆を圧倒しました。
今回も横山さんの精緻で透明感溢れるタッチと安定したテクニックは健在で、マズルカではショパンの原体験を目の当たりにしたようでした。 またお客様の一部に東日本大震災で被災された皆様をお招きして、故郷を想うショパンの心象風景をともに辿らせていただけたことも特別なものがありました。
被災地の一日も早い復興を祈りつつ、お忙しい中、そして遠くからもお出でいただいた多くのお客様に深謝申し上げます。  さらに心に残る演奏を披露してくれた横山さんの、来る5月3日のショパン全212曲チャリティー演奏会<横山さんは出演料の全額を義援金として寄付するそうです>の成功を切に願っています。

          
  
 
なお次回のオールショパンコンサートは7月17日(日)午後3時開場・4時開演で、同じく横山幸雄さんのピアノによるノクターン特集です( 詳細は下段記事をご参照ください) また8月のショパンコンサートは仲道祐子さんの演奏で、8月20日(土)の同じく午後3時会場・4時開演予定です。
いずれもトップシーズンの軽井沢で、皆様のお越しを心よりお待ちしています。 

【2011/05/01 23:15】 コンサート報告 | TRACKBACK(-) | COMMENT(-)
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